2014 6/22・29
 

◇第16回板ガラスフォーラム 行政施策でチャンス 機能ガラス普及に注力を

板ガラス業界8団体共催の第16回板ガラスフォーラムが6月13日、東京都港区の品川プリンスホテルで開催され、来賓を含む約320人が参加した。主催団体を代表してあいさつした永島光男全国板硝子商工協同組合連合会会長は「われわれの組合は約1700社だが、役割は非常に大きいと考えている。ここに集まった皆さんとのネットワークで、ガラスを通してそれぞれの地域で貢献し、人に優しい社会を築き上げていきたい」と述べた。板硝子協会会長・機能ガラス普及推進協議会会長の吉川恵治氏は「行政は矢継ぎ早に施策を打ち出し、業界の活性化に尽力いただいている。業界の使命として機能ガラスの普及にこれまで以上のパワーを投入し、このチャンスを生かしていきたい」と語った。






 

◇国・地方の後押し活用 自ら動き存在感示す時〈全国ひのまる会〉

日本板硝子の取引店で組織する全国ひのまる会(松本巖会長)は6月12日、東京都品川区の東京マリオットホテルで定時総会と記念講演会を開催。来賓に日本板硝子の吉川恵治社長を招いた。松本会長は、ひのまる会(卸店)として取り組むべきこととして、「窓のことはガラス屋さんに相談しよう」と一般消費者に認識してもらえる環境の構築を挙げ、「今後伸びが望めない新築住宅需要からいち早くリフォーム需要へと目を向け、体制を整えることが競争に打ち勝つ手段となる。断熱リフォームについては、国や地方自治体の後押しもある。これらを活用して業界自ら動いて、窓リフォームの担い手として存在感を示さなければならない」と呼び掛けた。






 

ハーマン・デイリー氏


◇2014年ブループラネット賞 受賞者2件を決定〈公益財団法人旭硝子財団〉

公益財団法人旭硝子財団(田中鐵二理事長)は6月18日、「2014年ブループラネット賞」の受賞者を発表した。23回目。今回は米国のハーマン・デイリー氏(メリーランド大学公共政策学部名誉教授)、米国のダニエル・H・ジャンゼン氏(ペンシルベニア大学生物学科教授)とコスタリカのコスタリカ生物多様性研究所の2件。同賞は、地球環境問題の解決について社会科学、自然科学の技術・応用の面で著しい貢献をした個人、または組織について毎年2件を決定。受賞業績1件に対して、賞状、トロフィー、副賞賞金5000万円を贈る。






 

吉川恵治社長による火入れ式


◇UFFライン火入れ ベトナムと舞鶴の2基に〈日本板硝子〉

日本板硝子(吉川恵治社長)は6月11日、ベトナムの同社100%子会社であるNSGベトナムスペシャルグラス社(中村弘之社長)の敷地内に新設した超薄板ガラス(UFF)用フロートラインの火入れ式を同10日に実施したと発表した。本格生産は10月以降。同社のUFF用フロートラインは日本(京都府舞鶴市)と合わせて2基体制となる。同社のUFFは中小型液晶用基板として広く使用されていたが、タッチパネル用基板ガラス、カバーガラス(ソーダライム組成)としての使用が急速に拡大している。






 

20マイクロbの薄さを実現したガラスペーパー


◇極薄20マイクロbを実現 鉛蓄電池用ガラスペーパー〈日本板硝子〉

日本板硝子は6月16日、鉛蓄電池のセパレーターとして使われるガラスペーパー(ガラス繊維不織布)の厚さを大幅に低減した極薄ガラスペーパー「スーパーガラスペーパー」の開発に成功したと発表した。最薄で20マイクロbを実現した。ガラスペーパーは、平均繊維径1マイクロb以下のガラス繊維(マイクログラスウール)を中心に構成する不織布で、高い空隙率、耐熱性、耐酸性、親水性を持つ。同社は既存のガラスペーパーの技術をベースに抄紙(しょうし)技術を抜本的に見直し、新しい技術と装置を開発。従来難しかった極薄領域でのガラスペーパーのシート化、ロール化に成功した。





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