2014 5/25・6/1
東京会場の公募説明会は満員
◇高性能建材の申請開始 1次公募は6月30日まで〈一般社団法人環境共創イニシアチブ〉
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)は2014年度「住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業費補助金(既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業)」(以下「高性能建材事業」)の申請書の受け付けを開始。公募説明会を東京会場を起点に全国7会場で実施した。申請書の提出期間は、1次公募が2014年5月14日〜6月30日、2次公募が8月上旬〜10月下旬(予定)。1次公募で申請の合計額が予算額(約30億円)に達すると公募は終了となる。本年度から、既に改修済みの建材(ガラス、内窓など)が同事業の登録製品である場合、その部分をあらためて改修しなくてよくなった。これまでに一部だけ改修したOB客に対して「残りの窓を改修すれば3分の1以内の補助金が出ますよ」と提案できる。
盛況の会場
◇勝機見いだし活路を 補助金制度の活用へ〈日本板硝子ウインテック〉
日本板硝子ウインテック(大阪市中央区、中村敏美社長)は5月14日、大阪市中央区のシティプラザ大阪で第16回ウイング会(お得意さま会)を開催した。経済ジャーナリストの須田慎一郎氏を招いた特別講演会と、補助金制度の活用や日本板硝子の戦略販売商品である日射取得型Low―E複層ガラス「ペアマルチEA」などを説明した。同社はここ数年、ガラス建材事業の強化充実を図り着実に成果を出しているが、中村社長は「2020年の省エネ義務化に向けて開口部の断熱性能アップは必須。そこに商売の勝機を見いだし、活路を開いていかなければならない」とあいさつ。中期的に何にどう取り組むかの方向性を示した。
上から透明(電源オン)、乳白色(電源オフ)、スクリーン(電源オフ・プロジェクター使用)=イメージ画像
◇電源オンで透明に 貼るだけで調光ガラス〈翠光トップライン〉
翠光トップライン(東京都文京区、上条昌輝社長)はこのほど、貼るだけで調光ガラスになる視界変更フィルム「SEAG―PDLC(シーグPDLC)」を発売した。電源オフでは乳白色の状態だが、電源オンで透明に変化。乳白色の状態でプロジェクターを使って映像を投影することができ、店舗のガラスがデジタルサイネージになる。他商品と比べて、動作電圧は30と非常に低電圧で済むので安全性が増し、低価格を実現した。通常の建築用フィルムと同様、現場で切断できるので施工性に優れる。
デザインバリエーションの一例
◇断熱玄関ドアが充実 防火設備扉も同意匠・色〈LIXIL〉
LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は5月1日、トステムブランドの断熱玄関ドア「ジエスタ」に17デザイン133種を追加。62デザイン457種のバリエーションから選べるようになった。色は7色を加え、27色。国土交通大臣認定防火設備ドア「防火戸FG―Eジエスタ」には「ジエスタ」から厳選した7デザイン31種を加えた。モダン住宅向けに、ストリームハンドルを採用した6デザインを追加。美しい曲線を描き、扉と一体化したデザインになる。ストリームハンドルを採用したデザイン専用に4色を加えた。
さまざまな動作をサポートする
◇玄関扉室内側に手すり 業界初のラインアップ〈YKK AP〉
YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は、室内側に補助手すりを設置した「スチール玄関ドア室内側補助手すり付き」を業界で初めて商品ラインアップ。5月16日から受注を開始した。出入りするときに手すりをつかめるので、高齢者が転倒しやすい場所である玄関でのリスクを減らす。集合住宅向けスチール玄関ドア「RSDX」「EXIMA80St」の新築用と改修用の全デザインに対応する。手すりに重心を置くことで安定して歩行できる。靴の着脱時も手すりをつかめるので転倒防止になる。座って靴を着脱し立ち上がるときの動作を補助する。8万520円(税別)から。