2014 5/4・11
 

軽量調光複層ガラス断面図


◇軽量調光複層ガラス 鉄道・運輸機構 新試験車両に搭載〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は、4月20日にJR九州の路線を試験走行した鉄道・運輸機構のフリーゲージトレイン(軌間可変電車)新試験車両の窓に、同社の軽量調光複層ガラスが搭載された。薄くて強い化学強化ガラスと調光ガラス「WONDERLITE」を組み合わせた複層ガラスで、窓周辺の軽量化と快適性に貢献する。採用された複層ガラスの車外側は薄くて強い化学強化ガラス2枚を使用した軽量な合わせガラス。薄くて強い化学強化ガラスを使用することで、従来比30%の軽量化を実現した。2枚の化学強化ガラスで粘着性が高い中間膜を挟み込むことで、安全性が高い仕様としている。






 

◇高断熱樹脂窓2種 3層型は熱貫流率0.86〈三協立山・三協アルミ社〉

三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(蒲原彰三社長)は4月16日、樹脂窓2種を発売した。「スマージュ」は空気層16_のアルゴンガス入り複層ガラスを採用。「トリプルスマージュ」は室内外にLow―Eガラスを採用したトリプルガラスタイプで、10_の空気層にクリプトンガスを封入。熱貫流率は「スマージュ」が1・40h毎平方b毎ケルビン、「トリプルスマージュ」は0・86h毎平方b毎ケルビンを実現した。ガラスとかまちを接着させる技術でかまちをスリム化し、スタイリッシュなフォルムにした。ガラス面積が大きくなり、採光性が向上した。






 

高性能樹脂窓の施工イメージ


◇日本の窓を変える 国内最高級の樹脂窓発売へ〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は4月21日、東京都新宿区のベルサール新宿グランドで高性能窓の商品開発方針について記者説明会を開催。今年秋から冬に、国内最高水準の性能を持つ高性能樹脂窓「LW001(仮称)」、高性能ハイブリッド窓「LW002(仮称)」を発売すると発表した。「次世代スタンダードウィンドウ・サーモスU」シリーズと同様、完成品販売、ガラスとのセット販売の2通りでの販売を想定している。山水正之上席執行役員サッシ・ドアGBU・BU長は「スタンダードからトップグレードまで全てのグレードで窓の性能を向上させることで、日本の窓を変える」と述べた。




 

◇窓・フィルムが対象 3分の1を補助、22日まで〈国土交通省〉

国土交通省は既築建築物の省エネ改修を促進するため、国が改修費用の一部を補助する「建築物省エネ改修等推進事業」の提案募集を開始した。対象はオフィスビルなどの非住宅建築物で、本年度は住宅は対象外。く体(外皮)の省エネ改修が必須で、建物全体のエネルギー消費量を15%以上削減することなどが要件。補助率は3分の1で、1件につき5000万円を上限に補助する。応募期間は4月21日〜5月22日。応募が多数の場合は優先順位を付けて採択を決定する。複層ガラスや二重サッシ、日射調整フィルムなどの改修工事が対象となり、ガラス・サッシ業者、フィルム業者の活用が期待される。






 

◇5月15日東京から 説明会の会場日時を発表〈一般社団法人環境共創イニシアチブ〉

一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)はこのほど、2014年度の「既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業」の公募説明会の会場・日時を公表した。5月15日の東京会場に始まり、同23日の福岡会場まで7会場で実施される。一般公募の申請期間は、1次公募が5月14日〜6月30日午後5時必着、2次公募が8月上旬〜10月下旬の予定。1次公募で補助事業申請の合計額が予算に達した場合、2次公募は実施しない可能性がある。同事業は省エネ性能が高いガラス、窓、断熱材を使った改修工事を実施する場合に、補助対象費用の3分の1以内、1戸当たり最大150万円の補助金が交付される。






 

松山エントランスドア商品室リーダーが実際に操作しながら説明


◇スマートドアが進化 ライフスタイルに合う鍵〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は4月23日、東京都渋谷区のTDY東京コラボレーションショールームで新商品説明会を開催。5月1日発売の、複数タイプの鍵に対応する新しい電気錠「NEWポケットKey」を搭載した「スマートドアヴェナート」を紹介した。「NEWポケットKey」は、価格は従来品「ポケットKey」と同様に抑えながら、カードキーや「おサイフケータイ」でも使えるようになり、「スマートドア」の機能性が向上。子供から大人までライフスタイルに合った鍵を選べる。リフォーム向けの「リフォームスマートドアヴェナートRD」にも搭載し、6月2日に発売する。






 

得意とする加工を施したガラスサンプル


◇加工から施工まで あらゆる要望 ワンストップで〈日研硝子〉

日研硝子(東京都台東区、久保信之社長)はこのほど、ガラス・鏡の加工サンプルをリニューアル。同社が得意とする加工技術を知ってもらうため、小口加工、合わせガラス切断加工、各種穴開け・切り込み加工、サンドブラストなどの加工を施したガラスをサンプルとして提供している。同社ができない加工も、資材調達・配送ネットワークを駆使することであらゆる要望に応じる体制を構築。加工から施工までワンストップでサービスを提供することで、顧客満足度を高めている。AGC旭硝子の各種鏡、カラーガラス、フロート板ガラスやガラス用金物などを常時在庫しており、急な注文にも短納期で対応する。





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