2014 3/2・9

◇超高断熱ガラス 「スペーシア21」使用〈日本板硝子〉

日本板硝子(吉川恵治社長)は2月26日、複層真空ガラス「スペーシア21」を使用した建築用ガラス「次世代超断熱ガラス」の開発に着手したと発表した。「次世代超断熱ガラス」は、同社が開発・販売している複層真空ガラス「スペーシア21」に透明導電膜を付け、「ワイヤレス給電」システムを組み合わせたハイブリッドガラス。現在、特許を出願中。透明導電膜付きガラスは、ガラス表面に透明な金属膜(酸化スズ)を形成することで導電性を持つ。高断熱性能を持つ複層真空ガラスに、導電性を持つ透明導電膜を成膜し、膜に給電することで、ガラス表面温度を上昇させることができ、さらなる断熱性能の向上を図るもので、断熱性能の基準値である熱貫流率が極めて低いガラスシステムの開発を進める。






 

講演会の様子


◇構法や光環境を講演 設計・ゼネコン150人参加〈日本板硝子ビルディングプロダクツ〉

日本板硝子ビルディングプロダクツ(鈴木隆社長)名古屋支店は2月20日、名古屋市中村区のウインクあいちで設計事務所、ゼネコンを対象にガラスの展示会と講演会「NSGガラスアカデミー2014」を開催。約150人が参加した。ガラスを使った最先端の建築技術や、新商品を紹介するためのイベントとして初めて開催した。展示会には日本板硝子や協賛企業の新商品、大型デモ機などを展示。日本板硝子の特殊構法と新商品、ARUPジャパンの松延晋氏が光環境とファサード・エンジニアリングについて講演した。






 

「APW330防火窓」を発表する神波営業本部長


◇樹脂窓に防火設備 樹脂窓充実で「窓市場の30%」加速〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は、高断熱樹脂窓「APW330」シリーズに国土交通大臣認定防火設備「APW330防火窓」を追加し、4月25日から発売する。2月26日に東京都港区のショールーム品川で神波秀一執行役員営業本部長らが発表した。神波営業本部長は「当社は全窓市場の30%を樹脂窓にしたいという思いがある。そのためには東京、大阪、名古屋といった大都市圏の防火地域での採用が不可欠。『APW330防火窓』が加わることで樹脂窓市場が広がり、30%達成に向けて拍車が掛かるだろう」と語った。






 

グランプリを受賞した「マチハコ」


◇新しい価値、評価基準が台頭 LIXILストアフロントコンテスト〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は2月20日、「LIXILフロントコンテスト2013」の結果を発表した。設計事務所、販売店、加工店からの応募作品を、加工・施工技術、デザイン性、建物全体との調和を中心に総合的に審査。グランプリ、「小規模施設部門」「大規模・複合施設部門」「リフォーム・住宅・応用部門」の金賞・銀賞・銅賞の優秀作品11点を選んだ。グランプリは「マチハコ」(兵庫県三田市、設計=乃村工藝社)が受賞した。






 

横型ラミネーター縦型ラミネーター


◇ラミネーターで効率向上 フィルム需要増加 建築や間仕切り〈MCK〉

フィルムラミネーターメーカーのエム・シー・ケー(東京都中央区、03・3552・6331)は、今までは現場での手作業だったフィルム貼りを、機械化によって作業効率を大幅にアップさせた。ガラスの省エネや安全・防犯機能を補完する建築窓用フィルムの需要増加は見逃せない。最近は建築用だけでなく、ショーケースや陳列棚、間仕切り用など店舗市場でフィルムが脚光を浴びている。従来の人手によるフィルム施工は湿式のため、高い施工技術が必要とされ、仕上げまで長時間を必要としていた。ラミネーターは水を必要としないドライ圧着貼りのため、フィルム貼りの量産に適している。フィルム専業者だけでなく、店装・陳列用のガラス加工業者もラミネーターを導入している。





ページの先頭に戻る 過去の記事へ