2014 2/9・16
 

表彰を受ける左からLIXIL、日本板硝子、AGC旭硝子


◇省エネ大賞に窓3商品 LIXIL「サーモスU」日本板硝子「スペーシア」AGC旭硝子「アトッチ」

一般財団法人省エネルギーセンター主催、経済産業省が後援する2013年度「省エネ大賞」製品・ビジネスモデル部門で、業界関連からLIXILの「次世代スタンダードウィンドウ・サーモスU」、日本板硝子の超高断熱複層真空ガラス「スペーシア21」、AGCグラスプロダクツの現場施工型後付けLow―Eガラス「アトッチ」の3商品(表彰順)が「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。1月29日、東京・有明の東京ビッグサイトで表彰式が開かれ、山水正之LIXIL上席執行役員サッシ・ドアグローバルビジネスユニット長、今西実日本板硝子上席執行役員建築ガラス部門アジア事業部長兼アジア事業部日本統括部長、松尾時雄AGC旭硝子執行役員CSR室長が各社を代表して表彰を受けた。




 

◇営業損失も大幅改善 建築ガラスは黒字に〈日本板硝子〉

日本板硝子(吉川恵治社長)は1月31日、2013年4〜12月期連結決算を発表。売上高は4512億2600万円、2012年同期比17・2%増加した。営業損益は損失10億5900万円。固定費の削減と設備稼働率の向上によって、主に欧州で大幅に改善した(2012年同期は損失214億4100万円)。税引き前損益は損失134億8400万円、4〜12月期損益は損失137億600万円。個別開示項目とピルキントン買収に係る償却費控除前営業利益は2012年同期の47億円から142億円に増加した。建築用ガラス事業は個別開示項目前営業損益が2012年同期の損失13億6900万円から72億8500万円の黒字に改善した。




 

◇経常利益18%増加 効率化・合理化施策で効果〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は2月3日、2013年4〜12月期連結決算を発表。売上高は1379億4700万円、2012年同期比9・8%増だった。国内経済は緩やかに回復してきているが、海外は新興国経済の成長鈍化などの下振れの影響が懸念され先行きは不透明感を拭えない状況が続いている中で、同社は積極的な販売活動を展開した成果が出た。営業利益は68億6300万円、同12・3%増、経常利益は90億1500万円、同18・3%増。経営全般で業務の効率化・合理化施策を推し進めた。純利益は36億8400万円、同19・1%減。ソーダ灰関連製品の生産停止決定に伴う関連設備の減損損失などを特別損失に計上したため純利益は減少した。




 

◇生産・出荷とも2桁増 13年11月 板ガラスは好調〈板硝子協会〉

板硝子協会(吉川恵治会長)は2月1日、2013年11月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスは生産・出荷とも前年同月比2桁増と好調だった。複層ガラスは生産・出荷とも9カ月連続の増加。合わせガラスは生産が4カ月連続、出荷は5カ月連続で増加した。出荷のうち建築用は2カ月ぶりに増加した。強化ガラスの生産は5カ月連続、出荷は3カ月連続の増加だった。板ガラスの生産は232万8000換算箱、前年同月比16・5%増と3カ月連続で増加。出荷は236万2000換算箱、同14・6%増と5カ月連続の増加だった。






 

左から記者会見した富井聡日本政策投資銀行常務、グローエ社のデイビッド・J・ヘインズ社長、LIXILの藤森義明社長、井植敏雄副社長


◇グローエ社取得を完了 グローバル成長の糧に〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は1月21日、日本政策投資銀行と共にドイツを中心に欧州で最大規模の水栓金具メーカー、グローエグループ(ルクセンブルク)の発行済み株式87・5%の取得が完了したと発表した。買収金額は29億3500万(約4109億円)。グローエ社とグローエ社の上場子会社、ジョウユウ社(ドイツ)をLIXILグループ傘下に収めた。これによって水回り製品で最上位機種と普及価格帯品をカバーすることになる。藤森社長は「今回の買収で、全世界をカバーするだけでなく、最上位機種から普及機種の水栓金具まで、北米では全ての衛生陶器を傘下に収めることができた。これからのグローバル成長の糧になる」と述べた。






 

自然換気システム「ARM―S@NAV」


◇独デザイン賞を受賞 「ARM―S@NAV」自然換気システム〈三協アルミ〉

三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(蒲原彰三社長)は、自然換気システム「ARM―S@NAV」が、世界的に権威のあるデザイン賞「iF(アイエフ)デザイン賞2014」を受賞した。「ARM―S@NAV」は、「風をつかむ」「風の道をつくる」「風を制御する」といった独自技術の組み合わせで、自然の風を建物に取り込むとともに、風力と重力を利用して効果的に換気ができる。「一面換気+定風量機構」の採用で、あらゆる建物のさまざまな条件下で自然の風を取り込むことができる。デザインと性能を両立させた高性能省エネサッシシステム「ARM―S」の進化形として開発。「2012年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」も受賞した。






 

昇降コード式(右)は光の漏れが少ない


◇電動に昇降コード式 羽根穴の光漏れ最小限〈ニチベイ〉

ニチベイ(東京都中央区、福岡勇之輔社長)は2月3日、電動ブラインド「テクニスト25」「テクニスト35」「テクニスト25グラデーションタイプ」の昇降コード式を発売。従来の昇降テープ式と比べてコードを通すためのスラット(羽根)の穴が小さいので、光漏れを最小限に抑えることができる。いずれもスマートビルのニーズに対応。大開口部に対応し、最大255台のブラインドをグループ化してシステムを構築できる。「テクニスト25」「テクニスト35」は、遮熱性能が高い遮熱スラットもある。夏の強い日差しを反射し、室内への熱の流入を防ぐ。製作可能寸法は幅900〜4000_、高さ500〜5000_、面積20平方b。





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