2013 11/17

◇生産能力30%増強 真空ガラス、需要が旺盛〈日本板硝子〉

日本板硝子(吉川恵治社長)は11月11日、建築用高断熱ガラスの真空ガラス「スペーシア」の生産能力を約30%増強することを検討しており、既に一部工事に着手していると発表した。残りの能力増強についても需要の拡大に合わせて順次実施する。同社は昨年6月、それまでの約2倍に「スペーシア」の生産能力を増強、最大3000×2000_の大面積で供給できるようになった。引き続き需要が旺盛なためさらに増強することを決めた。建築用機能ガラスを製造・販売する100%子会社の日本板硝子ビルディングプロダクツ(千葉県市原市、鈴木隆社長)の生産工場である竜ケ崎センター(茨城県龍ケ崎市)に「スペーシア」の真空装置を増設する。






 

LIXIL小矢部工場外観


◇アルミ建材を一貫生産 国内4番目の生産能力〈LIXIL〉

LIXIL(藤森義明社長)は、2012年6月から進めていた北陸統括工場・小矢部工場(富山県小矢部市、飯島晋工場長)の増設工事が完了、8月から本格稼働している。このほど建材専門紙を招いて、同工場の概要発表と新増設した設備の見学会を実施。同工場はアルミ建材一貫生産工場としてアルミ溶解炉1炉を新設、押し出し機2基を増設し(既設1基、高岡工場からの移設1基を含め計4基)、表面処理ラインも増設して生産能力を従来の月産700dから月産2500dに大幅に増強、国内4番目の生産能力となった。






 

◇ベトナムに初進出 現地塩ビ事業会社を買収〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子は11月6日、塩ビ事業会社を買収してベトナム市場に初めて進出すると発表した。ベトナムのフーミー・プラスチック・アンド・ケミカルズ社(PMPC社)の発行済み株式78%を親会社のペトロナス・ケミカルズ・グループ社から取得することで合意した。2014年4月にも買収する予定で、東南アジアでのクロール・アルカリ事業展開を加速する。ペトロナス・ケミカルズ・グループ社はPMPC社株を93%持っており、同社が78%、三菱商事が15%取得する。PMPC社はホーチミンの南東、バリア・ブンタウ省にあり、塩ビ樹脂(PVC)の生産能力は年間10万d。成長するベトナムのPVC市場でシェアは3割を超える。






 

窓の機能・性能を「見える化」した体験ゾーン


◇付加価値「見える化」 プロ向け提案の展示場〈YKK AP〉

YKKAP(東京都千代田区、堀秀充社長)は11月5日、ビルダーなどのプロ向けに窓やドアを提案する展示場「P―STAGE大阪」を開設した。窓の付加価値を「見える化」した体感ゾーンを充実し、技術的な展示、提案に特化。樹脂窓「APW」シリーズなど約300点の商品を展示し、ビル・集合住宅向けの商品もそろえる。「APWコーナー」は換気性能が優れる窓によって、外の風が室内に誘導される「ウインドキャッチャー効果」による風の流れを超音波ミストで見せるなど、窓の機能や性能を分かりやすく紹介する。






 

止水対策が簡単にできる「Fフロント」


◇止水アルミフロント 不二サッシ 文化シヤッター 共同開発〈不二サッシ、文化シヤッター〉

不二サッシ(川崎市幸区、土屋英久社長)と文化シヤッター(東京都文京区、茂木哲哉社長)は11月1日、栃木県小山市にある文化シヤッターのライフインセンターで記者会見を開き、両社が共同開発し同日発売した止水機能付きアルミフロント「Fフロント(水防タイプ)」を発表。両社が進めてきた協業開発商品で、不二サッシの水防用自動ドアと文化シヤッターの止水シートをセットにした。ゲリラ豪雨などで道路が冠水し、建物への浸水の恐れがある場合、簡単に止水対策ができる。水位50aまで屋外に水がたまった際の水圧に耐える(耐水圧性4900)。






 

◇カードで簡単解錠 ガラスショーケースなどに〈スガツネ工業〉

スガツネ工業(東京都千代田区、03・3864・1122=アーキテリア事業部)は、非接触式家具用電子錠システム「トータルロックEXCELOCK(エクセロック)」を販売している。2013年度のグッドデザイン賞を受賞。10月に東京で開催された「ジャパンホーム&ビルディングショー2013」にも出展した。カードキーをアンテナユニットにかざすだけで解錠でき、扉を閉めると自動的に施錠できる。接客時に錠前の施解錠がスマートになり、施解錠の時間を短縮できる。美しさと機能性が両立したハイエンド向けのショーケースに適する。





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