2013 7/28
◇省エネ改修に1/3補助金 高性能建材「ガラス・窓・断熱材」使用で〈経済産業省〉
省エネ法の一部改正が5月31日に公布され、トップランナー制度はこれまでのエネルギーを消費する機器類に加え、住宅やビルで使用する「ガラス・窓・断熱材」の建築材料も対象となった。これに合わせて経済産業省は、高性能建材による既築住宅の省エネリフォームを促進するため、高性能建材を用いたリフォームを行う者に補助金を交付し支援する方針を固めた。
藤木正和社長(左)と社長就任が内定した山下清胤取締役
◇新社長に山下清胤氏 長期ビジョンに向け実行〈三協立山〉
三協立山(富山県高岡市、藤木正和社長)は7月12日、東京都港区の明治記念館で開いた2013年5月期の決算説明会で、山下清胤取締役執行役員三協マテリアル社社長が8月27日付で社長に就任する人事を発表した。山下氏は「『長期VISION―2020』に向けて、まずは方向性をきちんと示し、実行に移していくことが私に課せられた第一番の仕事と認識している」と抱負を述べた。
◇出荷増11ヵ月ぶり 複層ガラス2ヵ月連続増〈板硝子協会〉
板硝子協会(吉川恵治会長)は7月1日、2013年4月の板ガラス生産・出荷動向を発表した。板ガラスの生産は2カ月ぶり、出荷は11カ月ぶりに増加に転じた。複層ガラスは生産・出荷とも2カ月連続の増加となった。合わせガラスは生産が9カ月連続、出荷は8カ月連続で減少した。出荷のうち建築用は2カ月連続の増加だった。強化ガラスは生産が9カ月連続、出荷は8カ月連続の減少だった。
◇製品別の組織に ガラスカンパニーを再編〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子(石村和彦社長)は7月10日、ガラスカンパニーを地域本部制から各事業を軸とした組織に再編すると発表した。建築、自動車、ソーラー用ガラスなどの事業から成る同カンパニーをめぐる事業環境が大きく変化していることから、各事業の市場対応の迅速化などを図る。同時に同カンパニーに「戦略室」「技術本部」「新事業開発室」を新設する。いずれも10月1日付。
安全祈願祭でくわ入れをする堀社長
◇東北「窓工場」が着工 東北に「窓」供給を強化〈YKK AP〉
YKKAP(東京都千代田区、堀秀充社長)は7月19日、宮城県大崎市の東北事業所で、新工場棟「窓工場」の建設に着工した。東北事業所は東日本の中核事業所で、東日本大震災を経験したことから物作りの競争力強化と震災・災害に強い事業所へと再構築している。「窓工場」は、その起点として、窓事業カテゴリーブランド「APW」シリーズを主に生産し、東北エリアにタイムリーに供給。「窓」の販売増加への対応と供給体制の強化を担う。 「窓工場」の操業は2014年8月からを予定。
◇国交大臣認定の防火窓 ガス層16_網入複層採用〈LIXIL〉
LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は、国土交通大臣認定防火設備の高断熱窓「防火戸FG―F」を開発。6月1日、トステムブランドで発売した。防火戸として業界で初めてアルゴンガス入りの中空層16_の高断熱網入り透明複層ガラスを標準採用。ガラス総厚は26_。高い断熱性能を確保した。 熱を伝えにくいアルミと樹脂の複合構造や高性能複層ガラスなど、外気と室内の温度の伝達接点に工夫を施し、結露の発生を抑える。