2013 1/6・13
「『ナノイー』 搭載キャブコン」
◇「呼吸する建物」目指す 通風商品をラインアップ〈三協立山・三協アルミ社〉
原発の稼働停止や省エネ基準の適合義務化などで、 建築物の省エネ化は今後一層進むと思われる。 より高性能な建材を開発するには、 空調設備などと組み合わせることも必要となるだろう。 三協立山 (富山県高岡市、 藤木正和社長) ・三協アルミ社 (蒲原彰三社長) は昨年12月、 パナソニック・エコソリューションズ社 (大阪府門真市、 長榮周作社長) と共同開発したビル・集合住宅向け通風・換気窓システム 「『ナノイー』 搭載キャブコン」 を発売。 「リフォーム用内貼り断熱パネル・窓システム」 の提案活動を開始した。 共同開発の目的や商品の特長などについて、 阿見秀一三協アルミ社事業役員技術開発統括部長に聞いた。
真岡小学校の体育館窓に防災ガラス150平方bを寄贈
◇防災ガラス150平方b寄贈 竜巻被害の栃木・真岡市へ〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子 (石村和彦社長) は2012年5月に竜巻による被害を受けた栃木県真岡市へ防災ガラスを寄贈した。 同市指定避難場所の真岡市立真岡小学校体育館の窓ガラス約150平方bが全て防災ガラスに交換され、 自然災害時の安全性が高まった。 同社は全国指定避難場所の安全対策普及を目的に、 防災ガラスを寄贈する 「ガラスパワーキャンペーン」 を2005年10月から実施しており、 同市への寄贈が33カ所目となる。
◇積算資料撤廃を告知 工事価格適正化進むか〈東海板硝子工事協同組合〉
東海板硝子工事協同組合 (河村輝義理事長) は1991年4月に同協組が発刊した 『大口板硝子工事積算資料』 の撤廃を告知する文書を、 ゼネコン各社に送付した。 ガラス工事業者各社が独自の価格設定で積算、 見積もりをすることについて理解を求める案内文書を作製し、 昨年12月に送付を終えた。 東海地区では同資料を基にしたゼネコンからの発注価格が、 ガラス工事業者のガラスの仕入れ原価を下回る状況が続いているという。 今回の取り組みがガラス工事価格の適正化につながるか注目される。
◇13年3月通期の建材事業 営業利益2倍強見込む〈YKK AP〉
YKKAP (東京都千代田区、 堀秀充社長) は昨年12月19日、 東京都千代田区の秋葉原コンベンションホールで記者懇談会を開いた。 田忠裕会長はこれまでの窓事業の推移、 APファサード事業の現況と今後の展開について報告。 堀社長は2012年度の建材事業連結の売上高、 営業利益について 「通期で売上高が前年度比8%増の3496億円、 営業利益は167億円と同2倍強を予測している」 と好調をアピールした。 12年度は中期経営計画の最終年度に当たり、 円高や米国の市場低迷などによる影響で計画をやや下回る方向で推移しているものの、 「国内建材事業構造改革の効果金額は75億円も計画を上回る予定」 と計画以上の成果を強調した。