2012 12/23・30

◇価格是正に本腰を 製造・卸・工事が一体で

この十数年間、 ガラス工事業界は売り上げ、 利益共に低水準で推移している。 その要因はゼネコン間の競争が激しいこともあるが、 相手のいいなりになって、 安く受注する業界にも問題がある。 それによって慢性的に原価割れの赤字受注を繰り返したり、 揚げ句の果てに倒産する事態が起きているのが業界の姿だ。 これを何としても食い止めなければ、 ますます業界は疲弊してしまう。 特に来年度は 「登録基幹技能者制度」 と 「社会保険への加入」 という問題も加わってくる。 業界正常化にさらに真剣に取り組まなければならない。




 

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◇抗菌・抗ウイルス性 光触媒ガラス 室内光でも効果〈日本板硝子〉

日本板硝子 (吉川恵治社長) は10月11日に開発を発表した抗菌・抗ウイルス性光触媒ガラスを、 「ウイルスクリーン」 の商品名で12月25日から発売する。 同社独自のオンラインCVD製法による酸化チタン光触媒膜付きガラスをベースに、 さらにスパッタリング製法によって銅系化合物を形成させて複合化した膜をコーティングしたガラス。 酸化チタンの光触媒機能である有機物分解活性に加えて、 銅系酸化物による抗ウイルス活性を併せ持ち、 99%以上のウイルスを低減する。 室内光でもその光触媒効果を発揮する可視光応答型で、 室内での使用も有効。




 

◇グリーン法適合品発表 判断基準の一部緩和〈日本ウインドウ・フィルム工業会〉

日本ウインドウ・フィルム工業会 (木村陽理事長) はこのほど、 グリーン購入法の基準に適合する日射調整フィルムを発表した。 透明遮熱フィルムの普及を受け、 透明度に優れたフィルムについては判断基準を緩和した。 リンテックはフィルムブランドの統合で 「サンマイルド」 シリーズが削除され、 住友スリーエムの 「マルチレイヤ―ナノ70S」 を追加。 8社の29製品となった。 グリーン購入法の基準適合品には、 区別できるようにロゴマークが入った同工業会指定の 「グリーン購入法基準適合ラベル」 を貼付する。 通し番号の管理によって製造や流通の過程を明確にするトレーサビリティーを考え、 利用者に安心・快適を提供する。




 

◇12年度生産は前年並み 改修用は総据付けの30%〈全国自動ドア協会〉

全国自動ドア協会 (JADA、 三代洋右会長) は12月5日、 2012年度上半期の自動ドア生産台数と通期の見通し、 JADAが取り組んでいる安全対策などを発表した。 上半期は総生産、 国内、 海外のいずれも堅調に推移。 12年度通期の総生産台数見通しは13万9000台、 国内が12万1000台、 海外は1万8000台で、 いずれもほぼ前年度並みを見込む。 総据え付け台数に占めるリニューアルの割合は30%程度と見込む。






 

羽田空港国内線旅客ターミナルに68セット設置された「インテリジェントecoドアシステム」


◇羽田空港に大量採用 エコ自動ドアシステム〈ナブテスコ〉

ナブテスコ (東京都千代田区、 小谷和朗社長) は12月5日、 自動ドアシステム「インテリジェントecoドアシステム」 が羽田空港国内線旅客ターミナルに68セット採用されたと発表した。 「インテリジェントecoドアシステム」 は不要な開閉を削減することで室内環境を改善。 空調効果を高め、 省エネを実現する。 同ターミナルを管理・運営する日本空港ビルデングは、 地球温暖化防止のため、 省エネ対策を中心とした取り組みや自然エネルギーの活用に力を入れており、 空調設備対策にも継続して取り組んでいる。




 

◇ソーラーで動作 エコプロダクツ展に出展〈日本自動ドア〉

日本自動ドア (東京都中野区、 吉原二郎社長) は12月13日から3日間、 東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2012」 で、 三井住友フィナンシャルグループの環境ビジネスフォーラムの展示小間に出展。 太陽光発電で動作する自動ドアをPRした。 太陽光発電システムをセットして展示し、 太陽光発電を利用することで電気代が無料となることを訴えた。展示した太陽光発電を利用する自動ドアは天気が悪い場合でも、 バッテリーに蓄電した電気でドアを開閉する。 蓄電された電力は消費後 (約4時間)、 商用電源に自動的に切り替わるので、 災害などで停電した場合の電源確保にも役立つ。





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