2012 6/10・17
超薄板ガラス積層基板(超薄板ガラスの製品化処理後はキャリアーガラスを剥がし、超薄板ガラスだけを取り出すことができる)
◇0.1_超薄板ガラス 積層技術を開発〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子 (石村和彦社長) は5月30日、 超薄板ガラスを顧客企業の製造工程で搬送するためのキャリアーガラス (搬送用ガラス) に貼り合わせる積層技術を開発したと発表した。 この技術によって超薄板ガラス納入先企業は設備を変更することなく超薄板ガラスを取り扱うことが可能になり、 超薄板ガラスの利用が期待される次世代ディスプレーなど、 さまざまなアプリケーションの実用化に大きく近づく。
◇生産・出荷とも増加 合わせ・強化・複層も増〈板硝子協会〉
板硝子協会 (石村和彦会長) は6月1日、 2012年1〜3月期の板ガラス生産・出荷動向を発表。 板ガラスは生産・出荷とも前年同期よりわずかながら増加。 合わせガラス、 強化ガラス、 複層ガラスも、 生産・出荷とも増加した。 板ガラスの生産は597万6000換算箱、 前年同期比0・9%増、 出荷は631万8000換算箱、 同3・1%増だった。 板ガラスのうち普通板・型板ガラスの出荷は66万2000換算箱、 同16・3%増。 フロート板・磨き板ガラスの出荷は565万6000換算箱、 同1・7%増となった。
「Hタイプ」はガラス取り出しを自動化した
◇生産性が大幅向上 チャンバー2基で時間短縮〈TGM〉
TGM (東京都港区、 澁谷秀一社長、 03・5733・6261) はこのほど、 化学強化設備 「TCF―GCT―1530」 の販売を開始した。 チャンバーが2基あるため製造時間を大幅に短縮でき、 生産性が向上した。 化学強化ガラスは通常の風冷強化ガラスと違い、 強化処理後の切断・加工が可能で、 在庫を持つことができる。 建築用の他、 スマートフォン、 タブレット端末など電子機器用のカバーガラス市場が世界中で急激に拡大している。
◇非溶接工法の対応拡大 100_見込みアルミサッシも〈YKK AP〉
YKKAP (東京都千代田区、 堀秀充社長) は、 2011年に受注を開始した、 鉄筋コンクリート構造建築物 (RC造) のサッシを無火気でく体に固定する 「非溶接工法」 の対応部位を拡大した。 工法に改良を加えることで対応部位を、 70_見込みRC枠アルミサッシ、 スチール玄関ドアの他、 アルミエントランス、 100_見込みアルミサッシ、 パイプシャフトドアにも広げた。 モルタルを充填 (じゅうてん) する湿式納まりではほとんどの開口部に対応できるようになり、 集合住宅から非居住系の建築物まで幅広く採用できる。