2012 5/20

◇板ガラスメーカー12年3月期〈セントラル硝子〉〈日本板硝子〉

板ガラスメーカー2社の2012年3月期連結決算が発表された。 セントラル硝子 (皿澤修一社長) は5月9日に発表。 売上高、 経常利益とも増加した。 日本板硝子 (吉川恵治社長) は同10日に発表。 最終損益が赤字となった。 セントラル硝子の売上高は1674億7900万円、 2011年同期比4・3%増。 営業利益は58億2300万円、 同5・2%減、 経常利益は69億6700万円、 同17・7%増、 最終純利益は43億400万円、 同14・0%減となった。日本板硝子の 売上高は5522億2300万円、 2011年同期比4・3%減。 営業利益は43億8600万円、 同80・8%減、 税引き前損益は損失48億2200万円、 最終損益は損失17億4900万円となった。




 

◇建築用1基を休止 欧州の需要回復するまで〈日本板硝子〉

日本板硝子は5月14日、 ドイツにある建築用フロートライン1基の稼働休止を発表した。 ドイツ中西部、 グラートベック (デュッセルドルフの北約50`) にあるフロートライン2基のうちの1基。 少なくとも2012年いっぱいは稼働させないことを現地の従業員代表に伝えたという。 同社の主要事業で需要が減少している中、 欧州での生産能力が過剰になっていることによる。 稼働を休止するフロートラインは定期修繕のため、 既に4月中旬から稼働を止めている。 欧州では厳しい需要状況となっており、 需要が回復するまで再稼働を見合わせることにした。  同社は、 欧州でのさらなるフロートライン生産能力削減も検討している。




 

◇出荷3ヵ月連続増 複層増加は2ヵ月連続〈板硝子協会〉

板硝子協会 (石村和彦会長) は5月1日、 2012年2月の板ガラス生産・出荷動向を発表。 板ガラスの生産は前年同月実績より3カ月連続で減少したものの、 出荷は逆に3カ月連続で増加した。 複層ガラスの出荷は2カ月連続の増加、 合わせガラス、 強化ガラスの出荷は増加が続いている。 板ガラスの生産は183万6000換算箱、 前年同月比7・0%減、 出荷は217万7000換算箱、 同2・3%増だった。 板ガラスのうち普通板・型板ガラスの生産は22万5000換算箱、 同33・8%増で5カ月連続の増加だった。 出荷は30万4000換算箱、 同66・2%増となり、 3カ月ぶりに増加した。






 

伊賀工場


◇耐熱強化ガラス「エムジーぼうか」 4_厚〜、最大1300×2400_〈まねきや硝子〉

まねきや硝子 (大阪府東大阪市、 奥山寛一社長、 072・963・6061) は3月6日、 一般社団法人カーテンウォール・防火開口部協会(カ・防協) が所管する国土交通大臣認定防火設備に使用することができる耐熱板ガラスの性能確認試験をクリア。 自社ブランドの耐熱強化ガラス 「エムジーぼうか」 の生産体制が整ったことから発売を開始した。 伊賀工場 (三重県伊賀市) で生産する。




 

◇建材営業益黒字に 12月3月期 増収増益を確保〈不二サッシ〉

不二サッシ (川崎市幸区、 土屋英久社長) は5月9日、 東京都品川区の五反田ゆうぽうとで、 土屋社長らが2012年3月期の決算を発表。 連結の売上高は915億5800万円、 2011年同期比2・1%増。 営業利益は20億4800万円、 同83・4%増、 経常利益は16億2700万円、 同154・3%増、 最終純利益は12億9800万円、 同127・6%増と利益面で大幅な伸びを確保した。 昨年から行ってきた経費・人経費、 生産面の合理化策、 売り上げ増加、 市況価格の立て直しなどが奏功した。




 

◇経常益103.1%増加 最終益黒字化33億円〈三和ホールディングス〉



三和ホールディングス(東京都新宿区、 山俊隆社長) は5月14日、 本社で2012年3月期連結決算を発表。 売上高は2482億1400万円、 2011年同期比4・6%増。 営業利益は88億5500万円、 同94・1%増、 経常利益は81億9000万円、 同103・1%増、 最終純利益は32億9700万円と黒字に転換した。  国内は売上高が1464億4900万円、 同8・9%増、 営業利益は61億3700万円、 同48・6%増。 震災の復旧需要や建設需要の回復傾向から、 軽量・重量シャッター、 ビル・マンションドア、 メンテサービス事業が増収、 継続的なコスト削減や多品種化の推進で増益となった。 三和シヤッター工業は10・3%の増収だった。






 

く体変位よりサッシ変位を軽減する免震式サッシ枠


◇免震式のサッシ枠 面内方向変位を軽減〈不二サッシ〉

不二サッシは、 地震対策商品としてBCP (事業継続計画) に対応可能な免震式サッシ枠を開発。 5月から販売を開始した。 層間変位角100分の1ラジアンの条件でも破損せず、 継続して使用できる。 スライド枠と変位吸収材で構成する、 サッシ枠に伝わる面内方向の変位を軽減する新しい免震構造 (特許申請中) を備えており、 ガラスやシーリング材への負荷を軽減する。 意匠は従来のアルミサッシと変わらない。






 

京都水族館の外部スクリーン


◇耐風梁工法の採用拡大 意匠向上しコスト削減も〈日昌グラシス〉

トップライトと特殊ガラス工事の日昌グラシス(東京都中央区、 伊地山直紀社長) は、 溝型ガラス 「プロフィリット」 耐風梁 (ばり) 工法の施工物件が増えている。 京都市下京区の京都水族館、 東京都江東区の東京都立産業技術研究センター、 東京都江東区の豊洲フロントなどに採用された。 「プロフィリット」 の標準工法は、 上下2辺支持だけで耐風圧強度を発揮する。 通常の板ガラスには必要な4辺支持が不要で、 一定のピッチで方立て (マリオン) を設置しなくて済む。





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