2011 5/8・15

◇鹿島工場の生産再開 建築ガラス設備完全復旧〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は4月27日、設備の一部が損傷し、生産を停止していた鹿島工場(茨城県神栖市)の建築用フロート板ガラス製造設備の復旧作業が全て完了し、生産・出荷を再開したことを発表した。同工場は国内全ての建築用板ガラスの3分の1以上を生産しており、納期面で影響が出ていた。需給との兼ね合いで現在は1日約700d生産するにとどまっているが、フル生産(日産約850d)できる体制を整えているという。市川公一ガラスカンパニー日本・アジア事業本部長は震災後、早急に海外に代替生産の指示を出すとともに「工場で安全に作業できる体制づくりを最優先に注力した」と話した。






 

松本会長(右)から大久保東北卸理事長に義援金を手渡した


◇被災地東北卸へ 義援金300万円送る〈全国板硝子卸商業組合連合会〉

全国板硝子卸商業組合連合会(松本巖会長)は4月27日、東北地方太平洋沖地震で被災した東北地区の卸組合員と小売組合員に対し全国の卸組合員から集まった見舞金300万円を、東北板硝子卸商業組合の大久保章宏理事長に届けた。同連合会は地震発生後、被災地となった東北板硝子卸商業組合と被害の状況などを話し合い、東北地区を除く全国の組合員から義援金を募集した。松本会長、近藤吉男事務局長、岡野敏彦板硝子協会調査役の3人が山形市の大久保硝子店(山形市香澄町2ノ2ノ1)を訪ね、大久保東北卸理事長に見舞金を手渡した。






 

永島会長(右)から山田宮城協組理事長に義援金を渡した


◇宮城協組へ義援金 永島会長らが届ける〈全国板硝子商工協同組合連合〉

全国板硝子商工協同組合連合会(全硝連、永島光男会長)は5月10日、仙台市若林区にある宮城県板硝子商工協同組合(山田一善理事長)の事務所を訪れ、全国から集まった義援金50万円を山田理事長に手渡した。全硝連は東北地方太平洋沖地震発生直後、佐々木政吉東北地区本部長と連絡を取っており、各地区組合に義援金を募っていた。4月末には数百万円が集まり、今回その一部を宮城協組に届けた。






 

発表する杉野社長(左)と潮田会長


◇営業益55.5%伸びる 中期ビジョンも発表〈住生活グループ〉

住生活グループ(東京都千代田区、杉野正博社長)は5月2日、東京都千代田区の大手町サンスカイルームで、2011年3月期決算を発表。杉野社長、潮田洋一郎会長らが決算の概要と中期経営ビジョン(2011年4月〜2016年3月)を発表した。2011年3月期連結の売上高は1兆2149億円、2010年同期比23・6%増。営業利益は404億円、同55・5%増。中期経営ビジョンでは、2016年3月期は売上高3兆円(国内2兆円、海外1兆円)を見込み、営業利益率は8%(国内既存事業は10%)とした。




 

◇三協立山とオリックス提携 サッシなどリース提供 マンション共用部改修に〈三協立山アルミ、オリックス〉

三協立山アルミ(富山県高岡市、藤木正和社長)は5月6日、オリックス(東京都港区、井上亮社長)と提携し、全国のマンション管理組合向けにマンション共用部分のサッシ、ドア、手すりなどの改修設備をリース方式で提供する取り組みを開始した。同社が持つ集合住宅の開口部断熱化や防犯対応強化、太陽光や自然風を利用したエコ改修など豊富な改装ノウハウと、オリックスの審査ノウハウを活用する。




 

◇水あか防ぐ研削液 砥石の加工性、寿命向上〈MORESCO〉

MORESCO(モレスコ、06・6262・3385=カスタマーセンター)はガラス加工用水溶性切削・研削油剤「モレスコツールメイトGR―4」を販売している。ベベリング加工機での面取り加工などの際、ダイヤモンド砥石(といし)の目詰まりや水あかの付着などを防ぎ、加工性を向上させる。水で30〜40倍に希釈して加工機のクーラントタンクに入れ、循環させて使う。ガラスと砥石、砥石と切りくずの間への浸透・潤滑作用で摩擦を減少。摩擦熱を低減する冷却作用でガラスへの熱の影響や砥粒の摩耗を抑え、加工精度、加工速度が向上する。切りくずの溶着を防ぎ、砥石の寿命を延ばす。





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