2010 10/10・17
 

「ファイネックスHI」


◇多機能GBを開発 高断熱「ファイネックスHI」〈日本電気硝子〉

日本電気硝子(大津市、有岡雅行社長)は、ガラスブロック(GB)の製品構造を革新的に変え、さまざまな機能を持たせた新世代多機能GB「ファイネックス」シリーズを開発した。第1弾商品として中空部に4枚の板ガラスを組み込み製品化した断熱性の高いGB「ファイネックスHI」を11月1日から同社総代理店、電気硝子建材が販売する。初年度は売り上げ約3億円を見込む。






 

◇曲げ強化合わせガラス 日本で初めての実用化〈阪神硝子工業〉

阪神硝子工業(神戸市北区、坂本善正社長)は国内初の本格的な曲面強化合わせガラスを製造、東京都江戸川区東部地区図書館新築工事のらせん階段部手すりガラスに採用された。風冷製法の曲面強化合わせガラスは、曲げ強化ガラスの曲面ペアリング精度が際立って高くないと中間膜で合わせ加工することが非常に難しい。同社の高精度曲げ強化技術を発揮して実用化されたことで、意匠性、強度、安全性の観点から今後、曲面強化合わせガラスのニーズは高まるものと期待される。ガラス施工は守甲(東京都世田谷区)、ゼネコンはスイコウ、設計はアーク・コンストラクト。






 

「オプティビュー」を使うことでショーウインドーへの映り込みが軽減された=東京のギンザショップカガミ


◇低反射合わせガラス 「オプティビュー」オンライン成膜〈日本板硝子〉

日本板硝子(クレイグ・ネイラー社長)はガラス表面への映り込みを低減し、低反射でクリアな視界を確保する低反射合わせガラス「オプティビュー」を発売した。室内外のガラス表面にオンラインコーティング製法で低反射膜をコーティングした合わせガラス。光の透過性によって、ガラスの向こう側の視界がくっきりと見える。可視光透過率をバランス良く高めることで、色合いが重要なファクターとなる博物館や美術館の展示ケース、宝飾店、ブティック、ショールームなどのガラス越しに見たものを邪魔することなく引き立てる






 

◇外窓交換工法を強化 窓種の大幅な追加など〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、田忠裕社長)は窓種追加・用途拡大など、業界初となる室内施工の外窓交換工法「スマートカバー工法」の商品力を大幅に強化し、10月4日に発売した。同工法に対応可能な窓に、縦滑り出し窓、連段窓など窓種を大幅に追加。Fix窓を開く窓に変更して風通しを良くするなど、窓の開き方を変えることで部屋の雰囲気を一新できる。窓交換の要望が高い浴室や、RC造の住宅にも対応できるようになった。






 

空気層12_の複層ガラスが標準仕様


◇断熱性能1ランク向上 ビル用サッシ共同開発〈トステム、新日軽〉

トステム(東京都江東区、大竹俊夫社長)と新日軽(東京都江東区、杉本正和社長)はビル用サッシを共同開発。10月1日、トステムは「プローゼ100」、新日軽は「RMG―100」の商品名で同時発売した。CO2 排出量削減に貢献する環境配慮型商品。従来の枠見込み100_のビル用サッシより断熱性能がワンランクアップし、シンプルでスタイリッシュなデザインを実現した。空気層12_の複層ガラスが標準仕様のビル用の高意匠サッシ。室内側のフレームを隠してしまうフレームイン構造によって、ガラス中央部の面積を従来同等品より10%広くし、断熱性能がH―1からH―2に向上した。






 

「マルチレイヤーナノ70S」を施工したビル


カーボン・オフセット認証 住友3Mの窓フィルム取得〈住友スリーエム〉

住友スリーエム(東京都世田谷区)コンストラクションマーケット事業部は10月1日、カーボン・オフセット認証を取得した窓用フィルムを発売。同5日、東京都渋谷区の3Mストアで記者発表会を開き、八島道夫コンストラクションマーケット事業部マーケティング部部長が説明した。今回発売したカーボン・オフセット(CO2 排出量削減+埋め合わせ)を適用した製品は、建築材料としては初めて気候変動対策認証センターによる認証を取得した。同社は製品やサービスを通じたソリューションによって、社会が直面する課題解決に取り組んでおり、「CSR(企業の社会的責任)活動とは事業活動そのもの」と考えているという。需要家には、環境負荷が小さいものを優先的に採用するグリーン調達が定着していることから、このほどカーボン・オフセットを適用することにした。





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