2009 12/27

◇住宅版エコポイント 複層ガラス、内窓対象 1月に全国で講習会開催

2009年度第2次補正予算案の緊急経済対策に盛り込まれた「住宅版エコポイント制度の創設」を受け12月24日、経済産業省、国土交通省、環境省の3省が同時に「住宅版エコポイント制度の概要」を発表した。窓の断熱改修については、次世代省エネルギー基準に適合するガラス交換、内窓新設、窓交換が対象となる。申請に必要となる書類は、メーカーが発行する性能証明書、施工業者が発行する工事証明書など。来年1月に全国で事業者向け講習会を開催する。




 

◇来春まで受注減 必至 その後も二番底を警戒

円高の進行、政府による景気刺激策の効果一巡、デフレの再燃などを懸念材料に景気の「二番底」を警戒する論調が目立つようになった。日本経済新聞社による大企業「社長100人アンケート」でも国内景気が十分に回復せず再び悪化する「二番底」に陥る危険度を47・2%の経営者が警戒する。「二番底」に陥る危険度の高い時期については2010年1〜3月が51・6%、4〜6月が36・4%で、9割近くが来年前半を予測する。景気の持ち直し時期はその後との見方で、2010年10〜12月(37・1%)が最も多い。






 

下期の事業方針を語る吉田忠裕社長


◇予想以上の市場悪化 下期は中期計画を実行〈YKK AP〉

YKKAP(東京都千代田区、田忠裕社長)は12月17日、本社で記者会見を開催。田社長が、世界経済が激変する中での国内外でのサッシ事業の展開、今後の事業のポイントなどを語った。2009年4〜9月は、改善策を上回るスピードで市場が悪化。10月〜2010年3月は「09年度を初年度とする第3次中期計画を着実に実行することで初期の目標を達成したい」と述べた。全国の工場再編計画は予定通り進める。海外ではYKKAPファサード社が順調に業績を伸ばしている。国内では窓事業の拡大と窓のリフォームに力を入れる。






 

織田社長(左)と杉野社長


◇サンウエーブを子会社に さらに互いの強み強化〈住生活グループ〉

住生活グループ(東京都中央区、杉野正博社長)は12月14日、これまで業務提携関係にあったシステムキッチンメーカーのサンウエーブ工業(東京都千代田区、織田昌之助社長)を完全子会社化すると発表した。サンウエーブ工業は住生活グループの連結子会社となり、住生活グループは、水回り事業でも業界トップシェアを確保することになる。同日開いた記者会見には杉野住生活グループ社長、織田サンウエーブ工業社長が出席。INAXとサンウエーブ工業のブランド力を生かし、グループ全体で商品開発、資材調達、生産、販売、物流などの協働化を図ることでシナジー効果を発揮させていく。






 

エスピーシーの「ウインドメンテナンス部品専用カタログ」


◇ガラス補修価格掲載 店頭・出張、品種ごと〈SPC〉

エスピーシー(名古屋市中川区、加藤正社長、052・351・9222)は戸車やクレセントなどのサッシ部品を中心に掲載した「ウインドメンテナンス部品専用カタログ」の2009年11月版を発刊。同社が在庫する商品のほか、ガラスの補修参考価格表も掲載。価格の内容が充実した。補修価格は「店頭渡し価格」や、客がサッシ枠を持ち込んだ場合の「ユーザー店頭施工費」、運送会社を使って配送する「オーダー板ガラス・納品渡し価格」、近隣で施工する場合の「板ガラス出張施工費提示額(地域限定工事)」など。遠方への出張工事価格は1枚目の材工価格と2枚目からの価格を分けて掲載している。学校向けの出張工事価格も掲載。ガラスの品種や厚み、サイズごとの価格が分かる。引き戸ガラスやテーブルトップの縁磨き、すり加工などの加工費も掲載。網戸の参考価格表も充実した。





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