2009 3/29

◇改正省エネ法4月1日施行 10年4月から300u以上も届出

2009年4月1日と2010年4月1日に分けて施行される。それに伴い3月18日、「エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備および経過措置に関する政令」が公布され、大規模な建築物(第一種特定建築物)の規模を「2,000u以上」、一定の中小規模の建築物(第2種特定建築物)の規模を「300u以上」と定めた。2010年4月1日以降は、床面積の合計が300u以上の建築物について、新築・増改築時に省エネ措置の届け出と、維持保全の状況の報告が義務付けられる。




 

◇水処理膜材を開発 IBM共同で 脱塩、ヒ素除去〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)と米IBM(サミュエル・J・パルミサーノ会長)は3月16日、世界規模で拡大する飲料水不足の解決に有用な、水処理膜材料の開発に成功したと発表した。水の脱塩や、ヒ素などの汚染物質を除去できる。IBMの研究施設に派遣しているセントラル硝子の研究員とIBMの研究員が共同で開発した。 開発した水処理膜材料はイオン性疎水物質を用いて形成しており、塩基性の条件下で劇的に性能が変化して親水性を示すという化学的特性がある。フッ素化合物を用いた同水処理膜材料を使うことで、水の透過量を高くしたり、低くしたり、自在に制御できる。塩基性条件下ではヒ素はイオン化され、逆浸透膜で比較的容易に除去できるため、汚染水から安全な飲料水だけを取り出すことができる。






 

オリジナルデザインをプリントした装飾フィルムを展開


◇店舗、間仕切りなどに グラフィックフィルム 独自意匠を印刷〈新江州〉

新江州(しんごうしゅう=滋賀県長浜市、草野勉社長)は、住友スリーエム製のガラス飛散防止フィルム「スコッチティント」に、ホワイトとカラーのオリジナルデザインをプリントした装飾フィルムを発売しており、店装業界で好評だという。ドアガラス、ショーウインドー、間仕切り材などさまざまな用途に採用できる。近年、店舗、オフィス、商業施設などでガラス装飾が注目されるようになった。




 

◇新日軽と提携を協議 物流・株30%取得などへ〈住生活グループ〉

住生活グループ(杉野正博社長)と日本軽金属(石山喬社長)は3月18日、住生活グループと日本軽金属の子会社、新日軽(中島豪社長)との業務・資本提携について協議を開始したと発表した。提携内容は@物流と購買などのコスト削減活動A住生活グループから新日軽へ役員の派遣B住生活グループが新を日軽の株式の30%をめどに取得する−3点を基本的な考えとして協議する。住宅業界は新設住宅着工戸数の低迷や人口減少社会に直面していると同時に、住宅の長寿化に貢献する対応を求められている。両社はこのような環境認識の下、アルミ建材事業について商品規格を統一して消費者の利便性を高め、経営資源の相互活用を目指すことで一致した。






 

大型自動回転ドア「レボフォート」


◇大型自動回転ドア 新機種安心・安全を徹底〈三和タジマ〉

2004年に東京の六本木ヒルズで起こった大型自動回転ドア事故を受けて、新製品開発に取り組んでいた三和ホールディングスのグループ会社、三和タジマ(東京都豊島区、木下和彦社長)は、安全・安心を追求した大型自動回転ドア「レボフォート」が完成し、4月10日から発売する。根本的な改良部分は@回転扉部分に戸先折れ戸機構を採用A「非常停止ボタン」など安全制御を重視B本体回転扉部をアルミ製にしたことによる軽量化C駆け込み防止用の「防御柵」の設置など。業界で初めてのJISA4721「自動回転ドア―安全性」の基準に適合した大型自動回転ドアとなる。





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